最近では、多種多様な方法で営業をしている闇金。
など、手口が違うだけで、これほどの闇金が存在しています。
22年 | 23年 | 24年 | 25年 | 26年 | 27年 | |
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検挙事件数 | 307 | 254 | 190 | 168 | 151 | 140 |
検挙人員 | 646 | 539 | 315 | 337 | 258 | 267 |
検挙法人数 | 9 | 10 | 2 | 7 | 5 | 0 |
被害人員 | 76,041 | 50,268 | 31,398 | 30,936 | 16,654 | 20,588 |
被害額 | 114億円 | 117億円 | 110億円 | 150億円 | 98億円 | 161億円 |
また、闇金による被害状況ですが、警視庁が公開している「無登録高金利事犯の検挙状況の推移」で知ることが出来ます。
この無登録高金利事犯とは、貸金業法違反(無登録営業) 、出資法違反(高金利等)のことを指しています。
闇金の検挙件数は徐々に減少傾向にあります。
総量規制が導入されたことによって、多重債務者などが減り、闇金からお金を借りる人が減ったからと予想されます。
ただ、直近の情報を見ると、被害額は前年の1.64倍と大幅に増加していることが分かります。
また、日本貸金業協会が年に1回行っている資金需要者(借入利用者)向けアンケート調査によると、個人は減少傾向にあるものの、事業者(個人事業主など)に関しては、2015年度は闇金など非正規業者との接触経験のある割合は13.5%と、前年度から3.6ポイント上昇したとありました。
総量規制などが全面施行から5年が経ち、上限金利は年率29.2%から、年率15~20%に下がりました。
これに伴って経営が成り立たなくなった中小の貸金業者が次々に廃業し、大手も、総量規制の影響も相まって貸し出しを大きく絞っています。
更に状況が厳しい個人事業主が、闇金に流れているのでは無いかと言われています。
先ほど紹介した警視庁の情報は、あくまでも検挙した闇金の情報です。
そのため、うまく警察の目をかいくぐっている闇金の情報はここには載っていません。
実際に、闇金業者が減っていることも考えられるのですが、闇金業者が検挙されないよううまくやっているとも捉えることも出来ます。
多重債務問題の専門家のあいだでも「闇金が再び増えているのでは…」との声もあるようです。
特徴的なのは、特殊詐欺と闇金の境目がなくなってきていることが挙げられます。
たとえば、事業者向けで多いのが「優遇金利」詐欺です。
年率1%台といった超低金利を提示し、申込書を書かせて「事務手数料」などと称して先に債務者にお金を振り込ませますが、この事務手数料は返ってくることはありません。
また、その後、お金をを貸してくれることもありません。
つまり、単にお金を巻き上げられて終わり、という詐欺です。
同様に、「白ロム詐欺」のも増加しています。
この白ロム詐欺とは、携帯電話やiPadなどを契約させ、SIMカードが入っていない「白ロム」という状態で買い取る、と持ちかけるものです。
被害者は、実際には端末だけを取られてお金をもらえなかったり、高額の端末利用料請求に苦しむことになります。
かつては「高収入のアルバイト」として持ちかけられた若者が被害者になるケースが多かったですが、最近では、多重債務者が闇金から「お金は貸せないが、白ロムなら買い取る」などと持ちかけられるケースが増えています。
このように、闇金の多角化が、減少しているように見えているのかも知れません。
カテゴリー | 疑問・なぜ |
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作成日時 | 2017-03-20 14:45:53 |
更新日時 | 2017-08-13 21:47:06 |