お金が必要な時に自分名義の自動車や家具を担保に融資を受けることができるリース金融。
一見、よくありそうな貸金業者のようですが、実際は9割が違法業者という非常に危ない領域…。(※もちろん、ちゃんとした業者もあります。)
そんなリース金融の手口は一体どのようなものなのでしょうか。
そもそもリース金融とは、名前の通りリース契約を装った手口の闇金になります。
リースを名目にお金を貸すという形をとっているので、表向きは貸金業ではありません。
しかし、利息制限法の上限利率の規制を受けないため、法定利息の上限を大幅に超えた利息を徴収します。
契約の中で売買契約を結んでいるため、債務者は自動車や家財道具を守るため、新たな借り入れもするようになります。
そして、そこにはさらに闇金が潜んでおり、債務が連鎖するようにつながっていきます。
リース金融の中でも、多く広まっているのが家具リース金融と自動車リース金融というもので、リース契約するものは異なりますが根本的な手法は同じようなものになります。
では、それぞれの特徴をみていきましょう。
家具リース金融は、家財道具を買い取ったように見せかけ、仮装リース契約によりリース料という形で法外な利息を請求するというものです。
売買契約書と賃貸借契約書を作成し、その代金という形で現金を渡します。
もちろん、貸金業の登録はしていませんが、形上、古物商を持っていたり、仲介者の古物商業者と共謀している場合が多いです。
もし、支払いが滞ってしまうと、取立ての対象となり、支払不能になれば、家具を全て回収し売却されることになります。
自動車リース金融は、所有する車を買取という形をとり、架装リース契約によりリース料という形で法外な利息を請求するというものです。
関連業者と提携していたり、系列で中古車屋を営んでおり、車を預けるパターンと乗ったままのパターンがあります。
預ける場合だと、名義変更手続きの書類一式を作成し、業者に預けることにより融資を受けます。
乗ったままの場合だと、普通のリース契約のような状態ですが、返済が遅れると車を引き上げられ、第三者に売却されることになります。
タチの悪い闇金業者だと、自動車の名義を変更し、盗難届が出され、窃盗罪で逮捕されることになります。
通常の車の買取時と同様、印鑑証明書、実印、車検証が必要になります。車検証の住所と印鑑証明の住所が違う場合は住民票、法人の場合は謄本が必要のようです。
さて、この家具リース金融や自動車リース金融の被害者に遭う人はみんな家具や自動車という財産を所有している人になります。
そのため、主婦やサラリーマンなどが多くターゲットして狙われやすいようです。
その中でも、ほとんどの場合はブラックや無職の人が電柱などに貼られている「無職OK」「車に乗ったままでOK」など甘い誘惑の載ったチラシなどを見たことからはじまります。
そんな財産を手放そうす覚悟である状況の人が、一度問い合わせでもしたら最後。
銀行や消費者金融ではなく、闇金業者に辿り着いてしまう人は、焦りや不安から冷静な判断ができなくなってしまっている場合が多く、闇金はこの状態を逆手に取ろうとします。
契約時は、優しい口調での対応ですが、その実態は債務者や親戚が持っている財産など搾り取れるところは全部持っていこうとするのが闇金融です。
契約してしまえば、最終的には車や家具を失うどころか、さらに高額な借金を背負ってしまう事になるでしょう。
これらのリース金融と似たもので、買取屋というものも存在しています。
この買取屋とは、クレジットカードで高価なものを購入させ、商品を換金する手数料として法外な金額を請求する業者のことで、クレジットカードで貴金属やパソコン、家電製品、ブランド品、チケットなど換金率の高い商品や高額な商品を買わせ、その商品を購入価格の3割~4割程度で買い取り、ディスカウントショップや金券ショップに転売することで多額の利益を得ています。
最近話題になっているクレジットカードのショッピング枠を現金化するものと同じ仕組みです。
これも闇金の一種となるので、借金をしようとしているのに、何かを買わされそうになった場合は、注意しましょう。
カテゴリー | 手口や手法 |
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作成日時 | 2017-08-06 17:10:12 |
更新日時 | 2017-08-14 09:59:15 |