お金が今すぐに必要だという場合、冷静に判断できなくなり、後先考えずに闇金を利用する人がいます。
最近では、すぐに現金が手に入る「買取屋」という闇金による被害が増えているようです。
この買取屋とは一体どのような手口や手法で営業しているのでしょうか?
そこで今回は、買取屋の実態についてまとめてみました。
買取屋とは、クレジットカードで高価なものを購入させ、商品を換金する手数料として法外な金額を請求する業者のことです。
その手口は、クレジットカードで貴金属やパソコン、家電製品、ブランド品、チケットなど換金率の高い商品や高額な商品を買わせ、その商品を購入価格の3割~4割程度で買い取り、ディスカウントショップや金券ショップに転売することで多額の利益を得ています。
最近話題になっているクレジットカードのショッピング枠を現金化するものと同じ仕組みです。
この買取屋を利用すると現金がすぐに手に入りますが、クレジットカードで商品を購入しているので、後日カード会社から請求があり結果的に大損していることになります。
中には、あとで全額を清算するなどといった嘘をつき、商品の購入にかかった金額の一部を支払って逃げるという業者もあるようです。
さらに、インターネット上の現金化業者を利用し、あとから取り消し手続きをしようとすると既にサイトが閉鎖されていた…なんてことも。
30万円のブランド品を購入し、買取屋に4割で買い取ってもらう。
その場では12万円手に入りますね。
その後カード会社から30万円の請求が来ます。
12万円を得るため、30万かかっているため、一時的に12万円は手に入るものの、結果的に18万円のマイナスになります。
さて、この買取屋はわざわざものを購入させ、買い取るという巧妙な手口ですが、違法性はないのでしょうか?
この行為は「客の需要に応じた商行為」であり、限りなくグレーゾーンではあるが違法ではないという考え方をされています。
しかし、現在は「実質的には貸金業に該当する」という東京弁護士会の意見書が国に提出され、違法とする考えが出てきており、関係省庁は「カード現金化は違法」として取締に動いているようです。
2011年8月には警視庁が出資法違反(高金利の受領など)容疑でショッピング枠を現金化していた男を逮捕し、11月に懲役3年執行猶予5年の有罪判決が言い渡されました。
ですが、現在でもクレジットカード現金化業者は、大都市の駅前で看板を持ち堂々と勧誘を続けています。
これらの現金化業者は違法の判決がくだされた「キャッシュバック型」とは違い、価値のある商品を買取る「商品買取り型」であることが多く、違法とまでは言えないようです。
カテゴリー | 手口や手法 |
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作成日時 | 2017-08-08 18:17:32 |
更新日時 | 2017-08-13 14:56:44 |