年金受給者の通帳などを担保として預かり、超高金利で金を貸し付けたとして、高崎署と県警生活環境課は23日、前橋市古市町、貸金業、斉藤(67)と同市富士見町小暮、パート、大崎浩美(49)の両容疑者を貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(超高金利)容疑で逮捕した。
年金受給者の通帳を担保に取った業者が摘発されたのは県内で初めて。県内外の60歳代~80歳代の男女40人に現金を超高金利で貸し付けており、同署で余罪を調べている。
発表によると、2人は共謀して、2010年6月~11年4月の間、無登録で貸金業を営み、県内の男性3人に12回にわたり、法定利息(1日あたり0・054%)の約7・5倍にあたる0・39~0.54%の超高金利で計156万円を貸し付け、32万7000円の利息を受領。
年金が振り込まれる通帳とキャッシュカードを預かった疑い。2人は被害者から通帳の暗証番号を聞き出しており、年金が振り込まれると、自分たちで元本と利息分を引き出していたという。同署は、高崎市中里見町の事務所の床下から被害者の年金受給者の通帳30通、借用書60通、現金1125万円などを押収した。
2人は容疑を認めた上で斉藤容疑者は「通帳を預かれば確実に金を返してもらえると思った」、大崎容疑者は「仕事を手伝っていただけで詳細はわからない」と話している。斉藤容疑者は、2006年頃から貸金業を営み、口コミで顧客を募り、月に平均30万円の利益を得ていたという。10年12月に顧客の1人が同署に相談し被害が発覚した。""
追加日 | 2011-05-26 00:00:00 |
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更新日 | 2023-07-14 19:17:14 |
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