犯罪に悪用されることを知りながら私設私書箱などの犯行ツール(道具)をヤミ金融業者に提供したとして、出資法違反(超高金利受領)容疑などの共犯で東京都台東区駒形1、無職、佐々木容疑者(40)が逮捕されたことが28日、県警への取材で分かった。ヤミ金の実行行為には加わっていない者を共犯の疑いで逮捕するのは極めて異例。
逮捕容疑は08年4~12月、元ヤミ金融業者で千葉県内の男2人=出資法違反罪などで公判中=と共謀し、都内で無登録で貸金業を営業、男性会社員(当時59歳)ら3人に計約67万円を貸し付け、09年1月までに法定の最高129倍の利息約80万円を受領したなどとしている。
捜査関係者によると、佐々木容疑者=犯罪収益移転防止法違反罪で実刑判決、服役中=は、男2人が使っていた▽複数の借名口座▽携帯電話▽被害者にダイレクトメールを送る際の住所地にした私設私書箱--などを売ったり貸したりして、約半年で計約400万円の利益を得ていた。
犯行ツールを巡っては振り込め詐欺などで、架空・他人名義の携帯電話や預金口座に加え、「エクスパック」に現金を入れて私設私書箱に郵送させ業者に回収させるなど道具が多様化。警察庁が取り締まりを強化している。
追加日 | 2010-01-29 12:19:07 |
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更新日 | 2023-07-14 19:26:02 |
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