ブランド品のバッグなどの販売や買い取りを装い、違法な高金利で現金を貸し付けていたとして、警視庁はヤミ金業者の8人を出資法違反(超高金利の受領など)容疑で逮捕し、29日発表した。警視庁によると、商品販売のローン契約を装ったヤミ金業者の摘発は全国で初めて。
逮捕されたのは、東京都中野区中央5丁目、無職渕上(58)、同区中野3丁目、無職村瀬(78)両容疑者ら8人。ブランド品のバッグや時計の販売会社「大幸」と、それらを買い取る会社「リノックス」の2社を使って高利貸をするヤミ金グループだった、と警視庁はみている。
生活経済課によると、8人は2012年12月ごろ~今年3月ごろ、都内の飲食店経営の女性(63)ら4人に計約2300万円を貸し付け、法定利息の7~46倍の利息を受け取った疑いがある。
渕上容疑者らは、現金を借りたい客に対し、ブランド品をローンで販売する架空の契約を結ぶ一方で、同時に架空の買い取り依頼書も作成。ローンの契約額から金利分を引いた額を現金で渡していたという。契約は客の自宅や店で行われ、担当者はブランド品も持ち込んでいた。だが客はブランド品に触れることはなく、そのまま担当者が持ち帰っていたという。
追加日 | 2015-10-29 12:12:00 |
---|---|
更新日 | 2023-07-14 19:03:13 |
引用元 | http://www.asahi.com/articles/ASHBY34W0HBYUTIL00F.html |