日本だけではなく、中国や韓国をはじめとした近隣諸国にも存在する闇金業者。
日本ではもちろんのこと、海外においても闇金は暴利な利息を求めたり、無理やり貸し付けを行なうなど悪質な闇金業者は多く存在します。ですが、なかなか海外の闇金に関する情報を知ることは少ないですよね?
そこで今回は、日本以外の韓国や中国に関する闇金事情をまとめていきます。
闇金のシステムは、日本だけのものと思っている方も多く存在するのではないでしょうか?
たしかに、日本に住んでいると海外の闇金情報を耳にすることは少ないと言えます。
ですが、中国や韓国をはじめとするアジア諸国にもたくさんの闇金業者が存在し、多くの方が被害に合っているんです。
そこで、以下に韓国と中国の闇金に関するニュースをピックアップしてみたので、どのような闇金事情を抱えているのか確認してみましょう。
事例1
小学生の娘がいる30代の女性に対し、高い利子を付けて金を貸し、返済が遅れると性的暴行を加えていた違法な貸金業者が韓国警察によって検挙された。
警察によると、容疑者は昨年4月、ソウル市広津区九宜洞にあるカフェの女性従業員Lさん(32)に対し、200万ウォン(日本のレートで約13万円)を融資した後、1日に2万6000ウォン(約1700円)の利子を100日間にわたって受け取ることとした。
これは年利に換算すると、272.2%に相当する高い金利に相当します。Lさんが利子を返済できなかったため、容疑者はLさんに対し「体を売ってでも金を返せ」と数回にわたり脅迫し、勤務先を訪れて乱暴を働いていた。
他にも、この容疑者はソウル市広津区や中浪区の一帯にある「茶店通り」で、小規模な風俗店やカフェの経営者や女性従業員を対象に無届けで貸金業を営み、延滞利息と元金を足して再び融資するという方法により、元金の5倍を超える金を脅し取っていたことが警察の調べにより明らかになった。
事例1
中国中央電視台によると中国内でも特に農村部で闇金が蔓延しており、内モンゴル自治区のある畜産農家は、牧畜用の牛の購入資金約80万円を闇金業者から借り入れたが、年利156%という利息が払えず、すべての牛を借金のカタに取られたという。
事例2
上海市の広告代理店に勤務する日本人の話しによると、頼んでもいないのに貸し付けを行う悪徳業者がおり、同僚の中国人女性が突然「先月貸したお金の返済はまだか?」と連絡を受けた。
借りた覚えはなかったけど、口座を調べてみると確かに3万円の振り込みがあったそう。
結局、モメるのが嫌で3割の利息を払ってしまったとか。
事例3
広州日報によると、深セン市のある住宅で深夜に突然、爆発が起きた。警察が調査した結果、爆竹と線香を利用した時限爆弾であることが判明。
家の主は闇金から借り入れた約100万円の返済を以前から迫られており、業者による武力行使とみられている。
事例1
自転車をローンで購入し、1年足らずの返済期間に対し、支払額の合計が2倍の金額になっていた。
事例2
フィリピンではLendingと呼ばれる高利貸しがあり、5000(約1万2000円)ペソ貸付けて6000(約1万4400円)回収します。
これは、2割相当の金利に値し、しかも月利になっている。
年利で24割となり、元利合計単利で12000ペソ(約2万8800円)になる。
複利だと翌月6000(約1万4400円)、7200(約1万7280円)、8642(約2万740円)、10368(約2万4883円)、12441(約2万9858円)といった具合で、約5か月で倍以上になる計算に…。
事例1
商売をしたくでもお金がない人は、高い利子がつく借金をせざるをえなく、信用のある人は5%の利子で借りられるが、信用の無い場合は、10%の利子がつくそうです。
また、密輸商人などの場合は、一晩で15~20%の利子がつけられる。取り締まられる危険があっても、短期間で儲けられることから密輸商人に貸すそうです。
事例2
農村では闇金から食糧を借りて食いつなぐことも珍しくなく、3月から5月の間に借りて、秋に返すというのが基準になっているそう。
トウモロコシ1kgを借り入れた場合は、秋には2kgを返さなければならなく、ほとんどの穀物は2倍の利子を付けて返すことになっている。
また、両江道では畑作が中心で、小麦粉、米、ジャガイモ澱粉などは1kgを基準として2.5kgから3kgを返すことになっている。
事例1
タイのパタヤではロシア人のマフィアが暗躍するといわれており、高利貸しを営むロシア人が逮捕された。
逮捕されたロシア人男性は、同じロシア人でパタヤに住む人に対して、5,000(約1万6000円)~30,000(約10万円)バーツのお金を貸しつけ、利息は1ヵ月当たり、100(約330円)バーツに対して60(約200円)バーツ(1日当たり100バーツに対して2バーツ)に設定していた。
その際に契約書をかき、パスポートを押収するなどの行為も行なっており、10日貸し付けたところで先に利息だけを支払わせていた。
また、10人ほどの手下がおり返済が滞るなどした場合は、殴るけるの暴行をし、女性の場合は売春を強要させるなどしていた。
事例2
バンコク警視庁は、都内バンガピー区内の民家2軒に対し家宅捜索をおこなった。
その際に、高利貸しを行っていた21~32歳の男10人の身柄を拘束し、借用書などを押収。
調べによると男達は月利20~60%の高利貸しを行っていました。
ここに挙げられた事例のように、アジア各国においても闇金業者の取り立てや手口、暴利な利息も日本と共通するところは多々あるようです。
中国の闇金ニュースの事例2においては、日本でも行われている「押し貸し」と呼ばれるもので、自分の意図しない所で勝手に貸し付けをさせられるため非常に悪質な闇金と言えます。
このような被害を受けないためにも、闇金の利用は絶対にやめましょう。
カテゴリー | 疑問・なぜ |
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作成日時 | 2017-08-08 15:04:22 |
更新日時 | 2017-08-13 14:56:44 |