無許可で債権回収、債権買取金融とは?手口や手法など

無許可で債権回収、債権買取金融とは?手口や手法など/手口や手法

「債権が譲渡されたので、これからは弊社へ返済するようにしてください」。

このような状態になった場合、債権回収・債権買取金融の可能性が高いです。

何も知らなければ納得して、新しい業者に返済してしまいそうですが、この手口は債権譲渡を装った悪徳な闇金になります。

このような手口に引っかからないためにも今回は債権買取金融についてまとめてみました。

債権買取金融とは?

債権買取金融とは、多重債務者や闇金を利用している人のリストを入手し、「あなたの債権を買い取りましたので、今後の支払いはこちらの口座にお支払いください。」なとど言って、元々の債権を債権者に無許可で回収する、また、他の債権を譲渡されたフリをして返済金を振り込ませる闇金業者になります。

実際には権利がないのにも関わらず、請求をおこなうため、架空請求詐欺の一種でもあります。

債権買取金融の手口や手法とは?

さて、債権買取金融のやり口としては、多重債務者や闇金を利用している人の個人情報を名簿屋から買取り、電話やメール、はがきなどで債権を譲渡されたことまた合併したことと新しい振込口座を通知します。

現在利用している闇金業者も確認しており、合併先の会社名も大手の会社の名前を利用したりと巧妙な手口を使ってお金を回収してこようとします。

もちろん、実際にはそのような事実もないので、振り込んでも返済したことにはなりません。

最近では金融業界も合併や買収が多いため、騙される人は債権ごと買い取られるというのも不思議に思わないようです。

基本的には、本人に何の連絡もなく契約の内容が他社に勝手に移動することはありません。

そのため、このような手口をつかってくる業者であれば、債権買取金融と捉えるのが妥当でしょう。

さらに、支払いを拒否した場合には「裁判を起こす」「給料や不動産の差押えをして強制執行する」「勤務先に集金に行く」などといった脅しのような文句を使ってきます。

この場合も慌てて支払うことのないようにしましょう。

債権買取金融による被害事例

実際に債権買取金融による被害に遭った人の実例を見てみましょう。

事例1

非通知で電話をかかってきたので、電話に出ると「以前におたくが闇金から借りた金が完済していません。」「債権譲渡されているので返済してください。」「本来なら38万ですが、延滞金と端数もカットして20万でいいですよ。」などと話ししてきました。

確かに10年ほど前に闇金に手を出した事はありますが「えっ!何で今頃?」と疑問に思いました。

正直なところ、完済した事をあまり良く覚えてないので「なんて言う会社ですか?」「完済していない元金はいくらですか?」「債権を買った会社は、どこの会社ですか?」などと聞きましたが何も教えてくれませんでした。

その後、非通知からの電話に出なかったら、一週間程度で電話がくることはなくなりました。

事例2

自己破産申請申し立てをおこない、免責決定できたのですが、半年以上たった今でも闇金からDMが毎日のように届きます。

その中で「債権譲渡通知書」と「回収業務実行のおしらせ」というはがきが別々の業者から届きました。

自己破産申し立て後に債権業者から異議申し立てはなかったのですが、銀行から「債務代理弁済」の知らせがありました。

唯一その事が気になっていたので、インターネットで調べてみたら、自己破産者などをターゲットにしている債権買取金融という闇金であることがわかりました。

自己破産者は悪徳業者にターゲットにされやすいようなので、私自身情報をあつめ注意していきたいと思っています。

カテゴリー 手口や手法
作成日時 2017-08-07 09:50:46
更新日時 2017-08-13 14:56:44
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