言葉巧みに消費者をだまし、お金を搾取すると姿をくらませる闇金商法業者。
そんな闇金商法の手口の一つに、名義貸し商法と呼ばれるものが存在します。
これは、融資枠の統計調査アルバイトと謳い最終的に消費者金融等で契約を結ばせる、という事になるのですが…
その手口や手法があまり知られていないためか、騙されてしまう方が多く存在するんです。
そこで今回は、融資枠調査などに使われる名義貸しの手口や手法についてまとめてみました。
普段あまり耳にする事はないかもしれませんが、名義貸し商法とはどのような業者のことを言うのでしょうか?
これは、リサーチ会社や実態調査をおこなっている企業と謳い、学生をはじめとする若者をアルバイトで募り、最終的に消費者金融等で契約を結ばせる業者のことを言います。
消費者金融以外にも、クレジットカード会社の契約や携帯電話の契約など、様々な名義貸しの種類が存在します。
では、そんな名義貸し商法の手口や手法はどのようになっているのでしょうか?次の項目で確認してみましょう。
名義貸し商法をおこなう業者は、どのようにして契約を結ばせお金を騙し取ってくるのでしょうか?
業者はまず、消費者金融やクレジットカード会社で融資枠をいくらまで取れるのか?という目的で調査をすると説明してきます。
その上で、架空会社の従業員になりすまし、あなたの名義でカードを作らせます。
そして、10~20万円のお金を借りさせて、そのうちの1割程度をアルバイト料として支払います。
この時、アルバイト料を支払うのと同時に作成したカードを回収してくるのが特徴で、業者は後日この回収したカードを使い限度額までお金を借り入れして、姿をくらますという手口になっています。
つまり、あなたの知らないところで多額の借金が作られるという事になります。
そもそも、自分の名義で消費者金融やクレジットカード会社で契約を結び、1割程度の謝礼を受け取る代わりに借り入れしたお金と作成したカードを調査会社に渡す…なんてリスクが大きすぎますよね。
そのため、このような話しが身近にあったとしても絶対に利用しないようにしましょう。
これは、消費者金融やクレジットカードの契約とは手口が違いますが、50代女性が実際に受けた名義貸しの被害事例となります。
ある日「社のダイレクトメールが届いているか?」と数社から電話があった。
その中の1社が「こちらでお金を出すので、名前だけ貸して欲しい。A社の社債購入の申込みの連絡だけしてくれればいい。お礼もする」と言われ、名前を貸すだけならと思い、電話でA社に社債購入の申込みをした。
するとお金を出すと言った業者の上司から電話があり「名義貸しは犯罪になる。担当者が会社の金を横領していたようだ。このままでは大変なことになるので、自分が買うということでお金を立て替えて買って欲しい。後日、こちらで買取をする」と言われた。
A社に電話をしたら「申込代金は郵送するように」指示されて600万円を送付した。
預かり証が届いたが、契約金額は1,200万円になっていた。
買い取ると言った業者から「預かり証を送付してくれれば1,000万円送付する。社債が発行される1ヶ月後にFAXして欲しい」と言われた。
家族からこの話はおかしいと言われ不安になった。
結果、この女性は600万円の被害にあった事になり、家族の抑止がなければさらに被害が大きくなっていた事も考えられます。
このように、名義貸しにも様々な手口や手法があるので十分に注意しましょう。
カテゴリー | 手口や手法 |
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作成日時 | 2017-08-06 21:31:57 |
更新日時 | 2017-08-15 15:03:43 |