債務者を巧妙な手口を使って騙し、少しでも多くのお金を搾取しようと企んでくる闇金業者。
そんな闇金業者が使ってくる手口の中に、仮融資と呼ばれる手法が存在します。
これは一見、正当な理由と見せかけて債務者からお金をだまし取る手口のため、非常に悪質で事前に手法などの情報を知っておく事が大事になってくるんです。
ですが、仮融資を仕掛けてくる際の流れなどを知っている人は、かなり少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、闇金で聞く仮融資の手口や手法についてまとめてみました。
では、そもそも仮融資とはどんな意味があるんでしょうか?
これは、主に初めて融資を受ける際に使われる手法で、あなたの「信用」や「返済能力」を確認するためなどと理由を付け、融資を受ける前に融資希望額の2倍~3倍のお金を振り込むように仕向けてくる手口の事を言います。
この時、借入者も初めて利用するのだから仕方がない、という心理が働きやすくなるため、闇金業者はその心の隙を付いてお金を騙し取ろうとしてくるんです。
また、先に1万円程度のお金を債務者の銀行口座に振り込み、倍額の2万円を返済出来ればさらに高額融資をするなどと言い、言葉巧みにお金を搾取してくる場合もあるそうです。
では、実際に仮融資を持ちかけられる際の手口や流れを以下にまとめてみたので、確認してみましょう。
まずはじめに、闇金の申請を通過した後あなたの借入れ希望金額を聞かれます。
しかし、ほとんどの場合その希望額が通ることは少なく、業者側が提示する金額に収まる事がほとんどとなっています。
闇金側からの融資額が決定後、今度は融資した後あなたに返済能力があるのか、もしくは融資の前に取り引きをした実績を作りたいなどと言い、闇金側が融資に対して貸し渋ってきます。
この時、例えば借入れ額を1万円とした場合、闇金側から「あなたに1万円を融資する前に、返済能力を検証するため先にこちら側に2万円支払って下さい」などと持ちかけられます。
その際に、この2万円は借入れ希望額の1万円にプラスして返却するなどと謳ってくるため、騙される方も多くなっているんです。
この様に、闇金業者側は言葉巧みにあなたからお金を搾取しようとしてきます。
また、この仮融資の場合で言えば先に振り込んだ2万円が返却されることはほとんど無く、そのまま連絡が取れなくなるか、希望額の1万円のみが振り込まれ結局こちら側がマイナスになるというケースが多くなっています。
最後に、インターネット上の情報サイトに掲載されていた、実際にあった仮融資の事例を見てみましょう。
状況
ある貸金業者のチラシがポストに入っていました。
チラシに書かれていた貸付の金額は1~20万くらい、年14-19%の利息とのことでした。
20万を借りるために電話をしたところ、審査後に最近は金融の制度などがいろいろ変わったため、以前にお取り引きのない人(信用情報のない人)に初回から20万の枠をつくることができない。
なので、まずは一ヶ月間、仮の融資期間を求めたい。
この事前の仮融資期間で、連絡や返済がきちんとなされるかを確認してから20万の枠をとりたい。
そのため、まずは2万円を(貸金業者から)振り込むので、10日後に1万円、さらに10日後に1万円、その一週間後に完済日として3万の計5万を返済してください。
その後、過払い分の3万円は、本融資のときにお返しします、などと持ちかけられたそうです。
対策
この場合、債務者の方は仮融資システムを不審に思ったため、振り込むことをせず被害を未然に防ぐ事が出来たそうです。
ですが、5万円を振り込むだけで20万円の融資を受けられるなどの甘い誘惑を持ちかけられると、思わず乗ってしまう方も多いと思います。
このように悪質な手口に引っかからない為にも、絶対に闇金は利用しないようにしましょう。
カテゴリー | 手口や手法 |
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作成日時 | 2017-08-08 19:36:42 |
更新日時 | 2017-08-13 14:56:44 |