無登録で高い金利、違法な取り立て・嫌がらせといった法律など一切無しの貸金業闇金。
そんな闇金は顧客をつけるため、ダイレクトメールなどを利用して勧誘をおこないます。
その際、個人情報などの情報は一体どこで入手しているのでしょうか?
実は闇金に情報を売買・提供する名簿屋という業者が存在します。
そこで今回は、この名簿屋についてまとめていきます。
名簿屋とは、氏名・住所・電話番号のような個人を特定できる情報(個人情報)を保有し、それらをデータで管理して、収集した名簿を闇金業者に販売する業者のことです。
名簿屋が持つ個人情報のリストは、信用情報機関から勝手に持ち出されたものや闇金融業者が個人的に集めた顧客リスト、接客業やサービス業のパソコンデータ、ネット上から収集されたメールアドレスリストなど様々なデータがあります。
名簿屋は、闇金業者などからもリストを仕入れており、違う闇金業者に営業の資料として再び販売しています。
そのため、一度闇金に申込みすると、次々と電話やメール、ダイレクトメールなどの勧誘が来ることになります。
個人情報を売買する名簿屋は違法な業者に相当するのではないか?と思う人も結構多いと思います。
闇金と取引をしていたり情報を提供している名簿屋のほとんどは非合法なやり口で情報を取り扱っているため違法業者になります。
しかし、名簿屋は法律(個人情報保護法)で本人からの削除の申し出があった場合必ず削除することを条件として、個人情報取扱事業者が本人の同意なく個人情報を第三者に提供することが認められているため、たとえ法律に反していたとしても摘発されにくくなっています。
そのため、もし名簿屋を利用するという場合は、適法な名簿業者であるかどうかを確認する必要があります。
これらを全て満たす業者は個人情報保護法に適った正当な名簿業者といえるでしょう。
違法な名簿業者から提供された個人情報を使用して営業している闇金などの業者は違法性を問われる可能性が高いため、個人情報の入手元と使用方法について慎重に確認する必要があるでしょう。
さて、名簿屋はいったいどのようなところから個人情報を仕入れているのかといいますと…
などが考えられます。
電話会社や保険や証券、クレジット会社、家賃保証会社などの関係者が顧客情報を名簿業者に売り込み横流しするといったケースは、不正な取得になりますので、たとえ不正な取得そのものに直接関わっていないとしても、個人情報保護法17条に抵触する可能性があります。
基本的には、名簿は販売禁制品ではなく、法的に売買が制限されているものでもないため、闇金に携わるような名簿屋のように名簿の保持者から騙し取る・窃取する、インターネットサービスの登録情報の漏洩やアンケート会社から流出した情報、信用情報機関からの横流しなど違法な手段で取得したりしない限りは、違法性を問われることはありません。
カテゴリー | 用語集 |
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作成日時 | 2017-08-07 19:41:02 |
更新日時 | 2017-08-13 14:56:17 |