闇金業はもちろんのこと、消費者金融や銀行など貸金業者の主な収入源となっている利子や利息。
実はこの利子と利息、基本的に意味の違いはないため、多くの場合どちらの表現に置き換えても問題はないとされています。
ですが、厳密に言うとわずかではありますが小さな意味の違いがあり、その違いを利用して詐欺をはたらく闇金業者も存在するんです。
そこで今回は、同じようで実は違う利子と利息の違いについて説明していきます。
利子とは、借り入れしたお金に対して、ある一定の利率で支払われる対価のことを言います。
言葉の使い方も「借りたお金の利子を払う」や「貸したお金に利子が付く」などがありますが、それぞれに意味の違いはなく、貸し出す方の立場と借り入れる方の立場のどちらでも使われています。
また、類義語である利息との違いもほとんど無いとされており、法令などでも「利息制限法」「利子税」「利子所得」のように両語とも用いられています。
ですが、金融機関等においては利子という言葉はあまり使われることはなく、日常用語として使われることが多くなっています。
利息とは、金銭を貸し付けした場合の対価、あるいは借り入れした場合の使用料の事を言います。
類義語である利子との違いもほとんど無いとされていますが、主に金融機関等において使用される事が多くなっており「お利息は通帳に記入します」「債権のお利息」のように、利子ではなく利息という言葉が使われています。
また、貸し付けをした元金に対する使用料の利率のことも利息と呼ぶことがあります。
ここまで確認してきて、すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが…、利子と利息に大きな違いや使い方の相違などはほとんど無いと言えるんです。
ただ、受け取る場合のお金の事を「利子」と呼び、支払う場合のお金の事を「利息」と呼び使い分けることも多いようです。
この様に、あまり違いのないように見える利子と利息ですが、実はこの言葉の違いを使いお金を騙し取る闇金業者が存在するんです。
例えば、利息が10日でたった1%と謳われると借り入れする側は非常に安いと思いますよね。
ですが「利息」というのは闇金が受け取るお金の事とされ、無理やり理由を付けられ借り借り入れした側が支払う「利子」は50%などと言われてしまったら、10日で50%の金利を支払う事になってしまうんです。
そんなのは言葉のあやだと思うかもしれませんが、闇金は聞く耳を持ってくれません。
契約書等を書いていた場合は、契約書にもしっかりとそう書いてあり言葉の意味を辞書を調べてみろと言われるのが落ちです。
事例としては非常に稀なケースと言えますが、こういう手口もあるということを覚えておくだけでも、闇金の手口に引っかからないための予防策になると言えます。
カテゴリー | 用語集 |
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作成日時 | 2017-08-07 19:46:23 |
更新日時 | 2017-08-13 14:56:17 |